はじめに
2022年の厚生労働省の人口動態統計によれば、脳卒中は日本人の死因の第4位となっています(第1位:がん、第2位:心疾患、第3位:老衰)。また、要介護となる原因として、認知症や転倒・骨折と一緒に脳卒中も挙げられます。
そのため、脳卒中の予防や発症後のリハビリテーション等についての知識をつけることが大事になってきます。しかし、具体的に何を行えばいいのかなどわからない方も多くいらっしゃると思います。
そのため、これから数回に分けて解説していきますので、皆様の健康増進の一助となればと思います。
今回は下記の内容について解説していきます。
- 脳卒中とはなにか
- 脳卒中の種類
- 脳卒中の発症リスクを上げてしまう要素
脳卒中とはなにか
脳の血管が詰まる、または破裂してしまい、さまざまな症状が出る病気
血管がつまる、または破裂してしまったことにより、脳の組織に栄養や酸素が十分に行き届かず、神経細胞の損傷を起こしてしまいます。
それに伴い、さまざまな症状・機能障害が生じてしまいます。
主な症状として、運動麻痺、感覚障害、構音障害、嚥下障害、意識障害、高次脳機能障害(失認、失行、失語など)、精神障害などがあります。
症状別の解説については後日改めてさせていただきます。
脳卒中の種類
①脳梗塞
脳の血管がつまり、脳への血流が遮断された状態。
その結果、栄養や酸素が脳に届かず、神経細胞に損傷をきたします。
②脳出血
脳の細い血管が破裂して脳の組織の中に出血が起きた状態。
その結果、脳の組織が圧迫され、神経細胞を損傷させることがあります。
③くも膜下出血
脳の太い血管にできた脳動脈瘤が破裂して脳の表面に出血を起こした状態。
破裂した血管からの出血が脳を圧迫し、重篤な症状を引き起こすことがあります。
脳卒中発症リスクを上げてしまう要素
脳卒中発症の主な危険因子として、
高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙、過度の飲酒、肥満などがあります。
これらの危険因子への対処として、
生活習慣の改善、適度な運動、食事療法などがあります。
それでも改善が不十分な場合は内服による治療を併用する必要があります。
細かい対策については後日「脳卒中予防」という項目で取り上げる予定です。
おわりに
今回は「脳卒中とはなにか」「脳卒中の種類」「脳卒中発症リスクを上げてしまう要素」を取り上げました。
今後も脳卒中について、このような形で解説していきます。
次回は「脳の構造と機能」「錐体路」について解説していきます。